言霊詩−コトダマノウタ−
 言霊遣いの想いを込めた詩       どうかその魂で受け取ってください
気力
憂鬱な事態

乗り切るのは気力

死にたい

生きていたくない

殺して

言うのは簡単

死ぬのも簡単

人は簡単な方へ

水は低い方へ流れる原理

下へ下へと流れゆく恐怖

逃れたい一心で死を願う

死では逃れられない

更に低い奈落へ行き着くだけ

流れを止めるのは

生きる気力

それだけしかない

refrain
砕けてしまった心の破片

拾い集めて見ても

また砕けゆくのみ

破片に滲む血は私の心そのままに

壊れて尖って傷ついて

繰り返す闇のリフレイン・・・

轟音
止まないノイズ

響く轟音

この音は鳴りやまない

私の頭の中でだけ鳴り響く

狂気のファンファーレ

脳を掻き乱す雑音

怒濤のパーカッション

ハイハットとクラッシュが

絶え間なく絶叫する

止まないノイズ

響く嬌声

此の世を怨むかの如く

脳内を掻き乱す

メロディーを

美しい旋律を

永久忘却させる轟音

荒れ狂う嵐の中独り

耳を塞いで耐えている
ふいうち
突然告白したら驚くよね

驚かせないように

自然に自然に近づいて

自然に自然に一緒に居られるようになろう

そして心の距離が近づいたなら

勇気を出して告白しよう

でも

きっと不意打ちで告白した方が

インパクトありそうだから

自然に自然になる前に

告白しちゃうかもね

存在
ここに居たのね

連絡くれても良かったのに

捜して欲しかったの?

あなたは自分の時間を生きているのだから

あなたの時間の中で

その存在を確かめればいい

私は私の時間を生きているのだから

あなたの存在を確かめるために

利用されるのは嫌です

あなたはあなたの好きなように生きている

だから自分の存在は

自分の中でしか見つからない

誰だってそう

私もあの人も

あなたも

だから

膝を抱えて

見つけてくれるのを待っていても意味がない

誰も側にいなくても

自分を抱きしめる腕がある

それだけで温もりは感じられる

人は

一人で生まれて

一人で死んでいく

誰だって結局は一人

抱きしめてくれる相手を探すより

抱きしめてあげる相手を捜す方が素敵

一人で

自分すら抱きしめられず

見つけてくれるのを待っていてはだめ

ね?

言っている意味が分かる?

ね?

自分の存在を見つけるの

簡単じゃないけど

難しくはないはずよ

ね?

ここへ来て

まずはその両手で

自分を抱きしめるところから始めましょう

21
賭けましょう

あなたの望みと私の願い

カードに賭けて

戦いましょう

あなたのカードは何かしら?

私の手は弱いから

もう一枚ヒットね

あなたはスタンド

強気なあなた

レイズ?

本当に強気なのね

でも知ってるわ

程々の手でも強気に出る性格

本当に強い手ならオールインよね

付き合って私もレイズ

忘れないで

私の性格

危険な橋は渡らないのよ

でもあなたはお構いなし

自分が勝つ事しか考えられないのね

私のカードは21

あなたの悔しがる顔が目に浮かぶ

表情に出さずにカードを見詰める

少し不安気に見えるように

少し困っているように

あなたが勝ちなら私を好きに

私が勝ちならこれから自由に

二人の駆け引き

最後に笑うのは私

祈織
縦の糸きらり

横の糸きらり

ぱたんぱたんと機を織る

気はそぞろ

不規則なリズム

あなたの事を考える

一年の空白

今日だけは逢いに来てくれるけれど

明日からはまた独り

聞こえてくるあなたの浮き名

知らぬ振りして機を織る毎日

いっそ逢わない方がいいと思う

いっそ捨ててくれたらと思う

様々な思いの詰まった金糸銀糸

機の乱れ模様

輝く星々を憎らしく思う

いっそ違う殿方ならば

こんなに苦しくないでしょう

一日の想い

一年の想い

伝えることなく今夜は過ぎる

交わす言葉は必要ない

ただ抱きしめて

一年の空白を埋めて

そして明日から

また一年待てるように

あなたの気持ちを態度で示して――――


憂鬱な初夏
アスファルトに蜃気楼

立ち上る熱気

歪む視界

あなたが手を離さない

繋いだ手と手

二人の間は汗が取り持つ

くだらない感傷

くだらない干渉

一人駆け出して

涼しい場所へ避難したいのに

あなたが手を離さない

あなたが手を離さない・・・・・・・

テーマ:恋愛詩 - ジャンル:小説・文学

キラキラ
キラキラしているのは水たまり

夕べの雨

今日の晴天

キラキラキラキラ輝いて

この世のすべてが輝いているよう

キラキラしているのはビーズ

彼女が作ってくれたとても綺麗なビーズ

紅い珠

碧い欠片

キラキラ私の胸で輝いて

私まで輝いて見えるよう

キラキラしているのはあなたの瞳

くるくる動く

ぱちぱち瞬く

好奇心と夢で表情まで輝いているよう

キラキラキラキラ濡れたような瞳

吸い込まれて輝く光になってしまいそう

そんなあなたの瞳が大好きです

もう少し
もう少し側に来て

もう少し話してて

もう少し触れていて

もう少し優しくして

もう少し我慢して

もう少し気持ちよくして

もう少し寄り添って

もう少し眠っていて

もう少し抱きしめて

もう少し

もう少し

あともう少しだけ

幸せな夢を見させて・・・

テーマ:恋愛詩 - ジャンル:小説・文学