言霊詩−コトダマノウタ−
 言霊遣いの想いを込めた詩       どうかその魂で受け取ってください
低空飛行
低く低く飛ぶ

広く高い空には

虎視眈々と猛禽が狙っている

だから波飛沫を上げる海上ぎりぎりを飛ぶ

跳び上がる魚にぶつからない高さで

狙われない高さで

見つからない低さで

猛スピードで飛び続ける

息切れは気にしない

嘴の中から飛び出そうな情熱の塊を押さえつけ

目を凝らして目を逸らさずに

前を見据えて飛び続ける

いつか必ず高く広い大空を飛び回る

そんな力をつけるまで

低くても沈まずに飛び続ける

猛禽すらも追いつけない

力強い翼を必ず手に入れるから

いつか必ず

嘴を開いて熱い声で鳴いてみせるから

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

前髪
伸びた前髪

隠れてあなたを見るのに都合良かった

伸びすぎた前髪

あなたを見るのに邪魔になった

切りすぎた前髪

見せたら笑われるかな

それが話のきっかけになる

そうだったらいいな

笑われてもいいの

見てるだけは卒業するの

きっかけは何でもいいから

視線を遮るものはもうないから

しっかり前を見て踏み出せる

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

雪の日に君を想う
「じゃあね」と離した手

あの冷たさを覚えてる

あの時の笑顔を覚えてる

積もり始めた雪と同じくらい

純粋な笑顔を覚えてる

今君は何処にいるの?

純粋さを喪っていてもいい

笑顔でなくてもいいよ

此処へ戻っておいで

今度こそ

その冷たい手を

暖めてあげるから