言霊詩−コトダマノウタ−
 言霊遣いの想いを込めた詩       どうかその魂で受け取ってください
白い月
青空に浮かぶあの白い月

時を無視して中途半端に浮かぶ月

青空と白い雲に圧倒され

居場所をなくして

半分の姿を晒す

周囲に溶け込むことも出来ず

総てを晒すつもりもなく

ただ孤独に

明るい陽射しの中で

どうすることも出来ずに

薄白い体を恥じながら晒している

曇天上空
曇り空

灰色が広がる空

不安な現在

虚ろな視界

だけど知っている

その先に広がるのは

まぎれもなく澄んだ

青く深い空

しとしと雨
こんなしとしと雨の日は

優しい歌を口ずさむ

昔聴いたfavorite

うろ覚えの流行り歌

雨が優しい調べなら

あなたの好きなあの歌を

好きな場所から口ずさむ

こんなしとしと雨の日は

今も好きなあの歌を

こんなしとしと雨の日は

お気に入りのあの歌を

こんなしとしと雨の日は

優しい記憶のあの歌を

誰にも聴けない小さな声で

指で拍子を取りながら

独りこっそり歌ってみるの

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

キミの花
君の花は切なさが重なっている

大切に隠されためしべは見えない

花びらの間にあるのは涙の滴

情熱の色を好んで身に纏う

ギザギザで柔らかな葉はおだやかな黄緑

茎に生えた棘は身を守る唯一の武器

弱い部分をひた隠し

風にそよぐ振りをする

強さや美しさが至上ではないと

ずっと気付かない君が切ない

醜く弱い君の虚勢が切ないよ

ただ空があった
溜め息をついて見上げた

何もなかった

そこにはただ



だけがあった

雨あがり
雨あがり

もう泣かなくていい

雨あがり

傘はなくても もう濡れない

雨あがり

見上げる空

灰色でも

あなたがいなくても

もう泣かない

見上げてももう濡れない

汚言
汚い言葉

話しても

書いても

あなたの中身が汚いのだと

周囲に知らしめるだけ

気が付かないのは

あなただけ

始まりの日
あの日わたしは新鮮だった?

あの日わたしの瞳 輝いていた?

産まれた日

学校に入った日

進級して新しいクラスになった日

社会に出た日

あらゆる始まりの日

これからの始まりの日々

期待に胸膨らませ

瞳輝かせ

頬を染め

新しいわたしにチャレンジして行きたい

春怨詩
別離ばかりを思い出す

記憶は花曇り

霞の向こうには怨人

あの人がいなければ

何度思ったことでしょう

春の出逢いは記憶になく

別離ばかりが瞼の裡

人生を狂わせたあの人

いつも春に喪わせた

春は厭

春は憂鬱

美しい景色すら

悪夢の舞台上